「あなた以外の誰とも付き合わない。他のどんな男の人も、わたしにはなんの価値もない……あなたを好きなわたしが、わたしという人間」
あちこちで糖度高いなぁ。
大輔と栞子の二人は、これまで積み重ねてきた時間もあって、結構いい雰囲気です。
イチャイチャしてて文香が気まずくなって立ち去るシーンとかありましたしね……
久我山尚大の蔵書であった『晩年』は既に売られていて。
それを購入することはできたものの……それをビブリア古書堂に売りに来た業者の人間、吉原喜市はかなり胡散臭い御仁で。
栞子の母親との接点があり、いろいろと栞子たちにちょっかいを出してきます。
ある目的の為に動いている吉原は、あちらこちらを引っ掻き回しながら周到に計画を練っていて。
その上でさらに栞子の母、智恵子まで現れて大輔たちの心を乱していくんだからなぁ……
けど、そうやった暗躍していた吉原が最後の最後で反撃を食らっていたのは痛快でしたね。
最後のシーンは栞子さんと大輔、二人のいつも通り、な感じでいい終わりだと感じました。きっとあれが彼らの日常となって、これからも続いていくんだろうなぁ。いい最終巻でした。