「でも、俺はエスカルドス家の魔術師である前に、エルメロイ教室のフラット・エスカルドスなんです」
成田「5巻で終わると言ったな。あれは嘘だ」、奈須さん「知ってた」。
というわけで、後書きにもあった通りまだまだ偽りの聖杯戦争は終わりそうにありません。
各陣営を満遍なく書きたくなった結果、とのことですが……
えー、その結果としてどの陣営も脱落しておりませんが。多少の被害が出ているところこそあれど、サーヴァントは健在ですよね。
コレ、本当に終わる時には一気に収束していくんじゃないだろうか、みたいな綱渡り感がすごい。
セイバーは、ウォッチャーと契約したシグマと接触。狂信者なアサシンと三組で行動する事に。
しかし、シグマ。契約したのがウォッチャーという特殊な存在だと明かせないからって、チャップリンはないのでは……
そりゃあファルデウスも混乱するよ……。偽りの聖杯戦争を起こした黒幕側の一人ですけれど、ファルデウスがその中でも苦労人枠になっていて笑う。
そのうち彼の胃に穴とか開くんじゃないかな。
一方で、アインツベルンのホムンクルスに宿った『何か』は好き勝手動いていますし。
今回は他の陣営の動きがメインで描かれていたこともあって、英雄王とかエルキドゥとかはかなり大人しい感じでしたが……
最後の騒動に英雄王はちょっかいかけに来てましたし、混戦というか混沌というか。
かなり気ままに動いているフラットが、ただの魔術師ではなく「エルメロイ教室の生徒」としての立ち位置をしっかり自分のモノとしているのは良かったなぁ。