「あれ、そう? 違和感も消しておく?」
「だからなんでもかんでも感情をいじる方向にいくのやめてよ! 兄さんには倫理観ってものがないの!」
V2ウェアが普及し、どこでもVR空間にダイブできる世界。
主人公の樫尾ナジムはリアルでもヴァーチャルでも存在しないように扱われる極端に影が薄い存在で。
そんな彼を認識できるハッカーの少女が登場したことで、物語が加速していくという流れ。
ナジムの影が薄いのは、三年前に失踪した兄の仕業で。
かなり愉快な性格してるというか、傍から見ている分には凄いし楽しそうかもしれませんが……振り回される方はたまったものじゃないってヤツですな。
ヴァーチャル世界は便利なだけではなく、隠された脅威も存在して。
ペネトレーション・ビーイングと呼称されるウイルスが、あちこちのエリアを破壊したりV2ウェアまで浸食する事例もあるとかなんとか。
そして、V2ウェアを浸食された人々は眠ったまま起きなくなってしまう状況になっていて。
対策組織も設立されて動いてはいるようですが……ウイルスの発生要因も分からず対策も確立できていない状況。
ナジムは兄の工作によって、戦うためのデータを扱う事が出来たとかで、勧誘されてもいましたねー。
それに関して話を進めていた最中に敵の襲撃があって、大騒ぎになっておりましたが。
協力し合って何とか撃退。
世界観の説明をして、敵の存在を示して、戦闘して。次回以降に続く謎を残す。
作品の構成としては割と王道だと思うんですが、、何か乗り切れなかったと言いますか。作品の世界に入り込めなかった。残念。