![]()
「――俺は、アンタを、ブン殴る。首を洗えよ、〈超級〉」
「やってみろ……初心者!」
ロクなことをしないと評判の超級、フランクリンが王国相手に喧嘩を売りに来て。
ステータスは戦闘職ではないために低いが、自身の性格と性能、そしてエンブリオの能力がえげつない組み合わせで。
モンスターの研究に特化した『大教授』という超級職、モンスターの生産に特化したエンブリオ『パンデモニウム』。
それによって特殊な能力を持ったモンスター軍団を作り出す、というのがフランクリンが戦争時に打った手だそうですが。
ギデオンに現れた際も、また面倒なゲームを始めて。
モンスターテロを仕掛ける。王女を攫う。わざわざそれらの情報を流し、阻止できるよう頑張れを発破をかける。
これで王国のマスターたちが何も出来ぬままやられてしまえば、次の戦争が始まる前にまけが決まる。
「前回の戦争で王国が大敗したのはドライフと違い『超級』が参加していなかったからだ」という希望を、叩き壊しに来たというあたり性格最悪ですな、コイツ。
闘技場の結界を活用して王国のマスターを封鎖する。
それを突破できる低レベルの相手なら蹴散らせるように、人員を配置する。
強いけれど観戦に行かなかった者、奥義などで脱出が出来るプレイヤー用対策用のマスターも配置しておく。
……敵ながらあっぱれ、と言いたくなるぐらい手の込んだ仕掛け。
けれど、敵の仕込みがすごいからと言って諦めていられるはずもなく。
レイやルークはそれぞれ戦いの場に赴くことに。
マリーも奥義で脱出した後、敵の腹心と相対してましたし。
レイなんかは、フランクリンから『レイ対策』のモンスターまでぶつけられていましたが……折れずに戦い抜いた、その根性が素晴らしい。