「青いな。持っている力とまるで釣り合わんくらい青い」
「……そういう連中の集まりの一人なんだよ俺は。そうあるからこそ俺は――」
――強くなったんだよ。
絵師が変更になったみたいですねー。
挿絵も入るようになって、中々いい感じです。
中二病を再発してしまった少女瑞樹は、イオ・クザミを名乗り、水明を翻弄します。
性格には瑞樹にとり付いた何者かが、そう演じているようですが……一体何を考えてそんなことをしているんだか。
連合で水明たちが対峙した勇者を狙う謎の連中の話。
レイジ達が自治州で遭遇した、強力な魔族の将軍の話。
それらを水明宅で情報共有するために、話し合っておりました。
途中で皇女が訪ねてきて、小さくなったレフィールをからかっていた場面は微笑ましくて笑えた。
帝国北部で魔族の侵攻が確認され、レイジは勇者として協力する事に。
周辺諸国は、帝国の戦力が削られるならばと様子見の構えを最初に見せていましたが……水明が悪巧みして、レイジの名前を使って協力を引っ張り出してましたね。
状況が状況なので水明も帝国側に助力する事になりましたが。かつてリリアナが名を連ねていた帝国の十二英傑が難癖をつけてきて。
勇者レイジはともかく、水明やミズキ、リリアナと言った面々が戦列に並ぶのが不満である、と。
故に、十二英傑と手合せして実力を測らせてもらう、と。
……もっとも、実力が疑われる三人の実力を正しく計りわだかまりを無くすのではなく、十二英傑ここにあり、と権威を示そうともくろんでいる時点でお里が知れるというか。
逆に蹴散らされたのは爽快でありました。えぇ。
そして魔族の軍勢と対峙する事になっていましたが。
そこに普遍の使徒がちょっかいをかけてきたり、水明が因縁のある相手と出くわしてたりしていました。
魔族側の攻めがやたら単調に思えたのは、あちら側にも思惑があったからとのことですが。
勇者を攫おうとしたかと思ったら、一時共闘して魔族を蹴散らす、普遍の使徒たちの思惑がさっぱりわかりませんな……。