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「いや、そういうんんじゃなくてね。どうしても例えるのなら……ラスボス」

「ラスボス」

「姉さん、ものすごくクオリティの高いイラストを出して、“落書きです”とかコメントするときあるじゃん? あれって“今のはメラゾーマではない。メラだ”って感じだよね。まさに大魔王」

 

冒頭のこのトークで笑った。

今時の子に「メラゾーマではない。メラだ」ネタ通用するのだろうか……「ダイの大冒険」懐かしいなぁ。

姉と折半で買っていたシリーズなので、実家に置いてきてしまったんですよねぇ。今度帰ったときにでも発掘して読み返そうかしら。

 

大手レーベルからの依頼を受けていた悠斗。

しかし、同じくイラストレーターの姉が「その仕事私がすることになった」と宣言して。

錦にブラコンなのに、仕事の横取りしようとするなんておかしいと訝しんでましたが……

いや、うん。ブラコン凄いわ……あそこまでつき通していれば尊敬でき…ないな。うん。

わだかまりも解消されて、大っぴらにしていなかった姉弟関係を公表してましたが……大暴走って感じで、本当悠斗はお疲れ様ですとしか。

 

イラストレーターのランクについての錦の持論、カバーイラストについての考えとか、中々興味深かったです。

あの辺の仕事トークが合間合間にあるのが、個人的には気に入ってます。

今回のメインイベントは姉との勝負ですが、途中でマリィとPCを買いに行ったり、乃ノ香に誕生日を祝ってもらったり、ナスさんの引越しを手伝ったりと交流イベントも混ざっていて、バランスが良いと言いますか。

割とサクサク読めるので、読後感悪くないのもポイント高め。

さて最後ナスさんが爆弾投下してましたが、どうするんだコレ。

14歳とイラストレーター3 (MF文庫J)
むらさき ゆきや
KADOKAWA
2017-07-25