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「気まぐれ……いや、ちょっとした心境の変化かな。一泡吹かせてやりたい相手がいるんだよね」

「その相手とやらも災難だな」

 

南米において、戦略級魔法が使用されて。

それにより多数の死者が出たことが明らかになり、世界中の魔法師たちが衝撃を受けていましたが。

魔法師に反発する団体も活発になってきて、全体的にきな臭い雰囲気になってきたというか、かなり危うい感じですねぇ。

 

国際情勢がピリピリしていても時間は変わらずに進み。

魔法科高校の入学式が行われて。深雪たちが三年に進学し、新しい生徒会メンバーを迎えたりしていました。

今年の総代は、十師族の三矢家の女子でしたけど。それの護衛になるはずだった、二科生の男子も新キャラで登場。

護衛の矢車は、初期から無茶をして先輩方に取り押さえられたり、えりなと出くわし指導をお願いしたりと、学校側で色々とイベントを起こしてましたが。

 

シリーズが続いていてキャラクターが増えているので、あちこちの思惑が描かれているのは面白くもあるんですが。

11つがちょっと薄味だったり、描写少ないキャラが居るのは残念。初期の「さすがお兄様」な頃の方が好みではありました。

作中の情勢が緊迫して来るにつれて、柵が増えて、行動が制限されて見えるのが少し気にかかりますが。

 

この反魔法師の流れが加速しつつある中で、二十八家の若手と意見交換したい、と七草家と十文字家が会議を開いたりしていましたけど……

深雪を広告塔にしたい、という意図が見えて達也が反発。どうにも空気が良くない者になっていました。

しかしまぁ、二十八家の中でも温度差があるというか、若手を集めたから仕方ない話でもあると思いますが……視野が狭い人が多い印象。

そんな中で十山家は、達也を溜めそうと画策してましたけど……下手に手を出すと火傷するからやめた方がいいと思うけどなぁ。