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「お前は何も背負う必要などない。多くを損ね、世界から憎まれ、罪を背負い続けるのは重いものだ」

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「貴様には、とても背負えぬであろうよ」

 

『大王』を蹴散らしたものの、事態は落ち着かず……

それどころか王都に悪魔が現れ壊滅状態になり、ゴド・デオスも死亡するという大参事。

王都で一体何が起きたのかと思えば……残る三体の悪魔が融合し、猛威を振るう惨状で。

 

状況が状況の為、教会側の戦力と協力して事に当たっていましたが、過去の行いもあって、ギスギスしてました。

更には、敵側が隠していた札が刺さって、教会の主力が死んだりという問題も続いてましたが。

 

それでも二人は悪魔と戦い続けて。

住民の避難も十分じゃない状況で、悪魔と戦えば、結果として人々を救う事になり。

感謝の言葉をかけられる場面や……カイトから逃げようと声をかけられてましたが。エリザベートはあくまで拷問姫として約定を守る、という態度を崩さなくて。

 

だというのに、カイトの主として、「敵以外を殺していない」カイトが殺されずに済むように逃げろというあたり、不器用にもほどがあるというか……

彼女の誇りが、揺るぎないものであり過ぎたがゆえに、カイトも決断を下して。

『皇帝』の契約者になった時は、トンデモない手を取ったものだと思ったものですが……こう来るか、と。

カイトの決断はかなり重く、厳しいものとなるでしょうけど、それとどう向き合っていくのでしょうね……

積読してるうちに新刊どんどん出てるので、追いかけなくては……

異世界拷問姫3 (MF文庫J)
綾里 けいし
KADOKAWA
2017-02-25