「よーするにぃ――この星を丸ごと殺してしまえばいいのですよ♥」
積読消化―。
幽霊たちの行動によって、大戦が終わったディスボード。
けれど、大戦を終わらせようとしていたのは決して幽霊たちだけではなく。
強者として力を、知恵を尽くして、盤面を動かそうとしていた者も居た。
森棲種、シンク・ニルヴァレンが見た大戦の一幕……えーっと、彼女に振り回された人々は本当にご愁傷様ですと言いますか。
幽霊はコレを出し抜いて勝利したんだなぁ、と思うと本当尊敬します。
そしてそんな森棲種の計算を吹き飛ばしていったジブリールは……うん、相変わらずだな……
大戦模様を描いた中編の他は、空と白を仕事に駆り出そうとするステフの奮闘を描く短編。
クラミ―とフィールの交流と、改革に動き出す様子を描いた短編。
そして――大戦時に好き勝手やってるジブリールの中編と、中々読み応えのある作品がそろっておりました。
褒美を取らせると言われて、自分たちの創造主に天撃を打ち込んだり、不可能とされる龍精種の単独撃破にチャレンジしたりと、無茶してるなぁ。
最終的におおよその目的を達成するあたりスペックは高いというか。何度も失敗して、治療を経ての結果だから、精神的にタフだよなぁ、と感嘆してしまう。