「あたしたちのギルドは『碧落の光』! これから、あたし達がやりたい事をやり続けるためのギルドだ。ライが空を目指して、アマミツキが皆を見守って、白餡が動物と友達になって、ゆきねが創りたい物を創って――そんな皆を、あたしが導いてやる」
(略)
「変わっているのも大いに結構、皆あたしが見届けてやる。だから、皆あたしに……『碧落の光』について来い!」
1章:始まる世界とチュートリアル「00:プロローグ」から王都襲撃と輝きの空「85:巨人との激突」まで。
超越者シリーズ、新作。
『聖女の唄う鎮魂歌』と同時連載中。
これは、過去作品と関連している要素が多い作品ですね。
『神代杏奈の怪異調査FILE』のキャラクターたちが出てきます。
また、『IMMORTAL BLOOD』 のキャラも出てきてますね。
過去作キャラの登場率が結構高いので、先に読んでいないとちょっとわかりにくい部分もあるんじゃないかなぁ。
世界初のVRゲーム、Blade Blaze Online。
それは「タカアマハラ」という謎のチームが作成した、現行の何世代も先を行く技術をつぎ込んで作られたゲームだった。
って、何やってるんですか。
あきらかにいづな達のことじゃないですか。
作中で杏奈も言っていますが、決して楽しんでもらいたいから、なんて理由でゲームを作る連中ではありません。
何を思ってゲームを作って、人を招いているのか。
その辺の謎もおいおい明らかになってほしいものです。
プロローグで、煉が杏奈たちとちょっとした賭けをして、このゲームの無料招待チケットを渡していましたが。
感想欄によれば、この時点で身動き取れないはずの煉がここで登場していたのは、分け身を下していたからだとか。
本気で何でもありだな、あいつら……
さて、過去作のキャラについてつい語ってしまいましたが。
今回の主人公は、このプロローグで煉と杏奈たちの賭けに巻き込まれ、結果としてチケットを手にした少年三久頼斗。
妹分の東雲ひなたと、姉貴分の六木光。
彼ら三人は、天涯孤独のみで、児童養護施設に預けられ、仲良くしていた三人だった。
光はすでに引き取られ、引き離されていたが、ゲーム内で再開し、他にも一風変わった仲間を集めギルドを作り、ゲームを楽しむ。
だが、そこは「タカアマハラ」が関与しているゲーム。楽しむだけなゲームのはずもなく。
魔王か女神か斬神か。誰かの手によって、情報が隠匿されているらしく、賢者――いづなの力を以てしても、情報を得ることができないとか。
なにやら怪しげな雰囲気が漂っていますが、彼らの過去に何があるのかも気になるところですね。
気になっている点もいくつかあります。
杏奈たちもギルドを結成し、「霊王」を探しているのはなぜなのか。
先輩のためってことですが・・・まぁ、これは市ヶ谷さんの魂に会うためとかその辺ですかね。
ただ、そうだとして、なんで攻略を急いでいるのかはわからないんですが。
ユニーククラスの発現は欠片持ちに対するものだとは思いますが・・・駄妹ことひなたになにもなかったのは解せない。あとは、ユニーククラスを発現しながら霊王が気にしていなかった、ゆきねの存在も気になります。
個人的に笑ったのは、「刻守」と「水魔」が最近イライラしているという点ですか。
それは煉において行かれたからですか・・・。うん、ミナだけ連れて離れてますからね。
八つ当たりされるプレイヤーはたまったもんじゃないですね。そもそも「タカアマハラ」のメンバーがレイドボスって時点で結構つらいものがあると思いますが。
ゲームの解説と、キャラの紹介とかがここまでの流れなので・・・最新話付近のイベントが終われば、色々と謎が明らかになっていくパートに移りますかね―。
楽しみに更新を待ちます。