「――未熟だった。父の後を追うだけで、抜かしてもいない。その恥をもって、武蔵勢、貴殿達に問いたい」
言う。
「失うしかないと、そう思っている私を、救ってくれるだろうか」
1巻で提示されてから、ここまで長い旅でした。
ヴェストファーレン会議が幕を上げる事になりましたが……
まさかその会場に全裸が3人もいるとは思いませんでしたね……
ネタ要素が盛り盛りながら、格好いいいシーンが各所に見られて、このバランスが流石。
妖精女王がノーヒントで無茶ぶりしたりとか、テンション高い部分も多々ありましたが。
会議に至る前の武蔵勢と羽柴勢の交流も、武蔵のノリに振り回されているところありましたが、楽しかったですし。
大久保が竹中を意識しまくってる辺りは笑った。
オランダの全裸との交渉でも、良い所見せてくれましたしね。
途中、会計補佐がいつも通りのノリで圧かけてきてるのかと思ったら、ブラフで、終わった後に安堵していたのはちょい意外。
勢いで大久保に乗っかって謀反?とかしてたのに……うどん王国でちょっと懲りたか。
そして会議が進んでいって。安心と信頼の武蔵生徒会副会長よ……
講和会議で戦争に発展させ、不可能を可能にして来た。
「大丈夫です。――三河からこれまで、自分たちは、多くの国に安心を与えてきました」といえる神経の太さよ。
発言直後に周囲が静まり返ったようですしね。他国の代表から、笑う所かと聞かれてる辺りもうどうしようもない。
かつて王と姫がやった平行線の問答を、教皇総長と武蔵副会長がやっている場面とかも良かったですねぇ。
「どちらかが退くべきだ」「いえ、平行線です。――どちらも、共に行くべきなのです」ってところが特に好きです。
交渉が終わった後に、石田三成と「ああ、気にするな。そうすれば大丈夫だ」「そりゃ気にしなけば大丈夫ですよ!!」とかやってる辺り相変わらずですけどね……
今回新たに明らかになった事実とかもあり、未来への道筋が整ってきた感じ。このまま最終決戦かと思いきや、最後にまたキャラが増えて、騒ぎになりそうです。