「え、ちょっと待って。それって聖遺物とか聖剣級の道具ってことじゃ……」「竜とエルフと〈魔王〉がなんで釣り竿なんて作るの?」「こんな魔力と技術の無駄遣い初めて見た」
刊行は12月だけど、水着回だよ! という割り切り方が頼もしい。
個人的に一番の見どころは魔王一家が魔力と技術を駆使してアホみたいに高性能な釣竿を作っていた部分。何してんの。
フォルの療養もかねて、未だ海の都に滞在しているザガン達。
とはいえ、慣れぬ地慣れぬ環境。フォルは療養中でろくに動けなかった事もあり息抜きに出かけることに。
近隣の無人島に行って、水着姿で遊んだり釣りをしたりと満喫しています。
好きな子の水着姿にドギマギして挙動不審になってるザガンが微笑ましい。
というか、好きな子を直視できない→映像記録を残しそれで慣れよう→新しい魔術を作ろう(魔術を改良しよう)とか、何してるんだあの魔王と魔王候補ども…
ザガン謹製の釣り竿にツッコミ入ってましたが、あの「封書」の魔術も中々のものでは……
アザゼル絡みでかなり気になる情報……というか、それに至るためのヒントが出て来たり。
過去の巻の伏線が回収されたりと中々に読み応えがありました。
けっこう長く続けられそうなので、今後の為の伏線を仕込んだ、と後書きで触れられていましたし。今後がますます楽しみですねぇ。