「できれば、貴方とは違う形で再会したかった……」
クリスティーナ達に同行しているハルト達の前に現れ、「リオ」という彼の名を呼んだレイス。
その後も、追手を手配したり罠に懸けてきたりとかなり鬱陶しいです。
随分と前から仕込みをして、暗躍しているようで。何がしかの計画を進行中というのはうかがえます。
ハルトが干渉してなければ、成功していた企みも多いわけで。
今回、レイスに焚き付けられたとはいえ、シャルルがハルトの怒りを買ってましたし、ルシウスとのつながりもある。
……やはりレイスとその一派の行動をどうにか止める、禍根の根を断たないことには西方諸国落ち着かなそうですなー。
そして、因縁のあるリオの名を聞いたクリスティーナ。
一体彼女がどう動くのか、と少し心配でしたが。冤罪を着せた過去を自覚しているが故、踏み込まない、という打算を働かせて。
まぁ、忸怩たるものはあるようで迷いも感じられますが。直接本人に尋ねたりしない辺り妹よりは冷静なのかな、と。
王国でもトップクラスの実力者アルフレッドと、勇者のコンビと真っ向から戦って危なげなく勝利してしまう辺り、凄まじいの一言。
ハルトが勝てない相手、もうほとんどいないのでは。
その力を少数の前ではなく、集団相手に行使してしまった以上、これまで以上に厄介な立出来事に巻き込まれそうな気が。
人の口には戸が立てられない、と言いますし。
こうなるといち早く名誉騎士に就任させたガルアーク王国の国王、札が思った以上に高騰して喜んでいるような。
危険だ、と言ってくる輩も現れて面倒さが増す、という問題もはらんでますが。あの狸なら上手いこと活用しそうだしなぁ……