一体、あの人はなにを律儀に記録しているんだろう。
でも、好きだ。
ビブリア古書堂の後日談。
栞子と大輔に子供が出来ているというのが時間を感じますねぇ。
二人の娘、扉子は母に似て本好きに育っているようで。
相変わらず変わった依頼が舞い込んだりすることもあるようですが。
時間が流れ、変化したものがあっても、ビブリア古書堂の空気は変わりませんね。
相変わらず古書にまつわる話のネタは尽きないようですが。
ビブリア古書堂で本を買った人が外で経験した話、栞子たち以外のエピソードが多かったのは嬉しかったですねぇ。
他のキャラも人間味があるというか、好きなキャラが多いので。その後を知れたのが良かったです。
「からたちの花」の「……誰かの優しさに触れたから、誰もが優しかったと思うことに決めた、わたしはそういう意味に解釈している」という部分が印象的でした。
「ただ感謝だけを心に残すと決めたのだ」という聞き手側の解釈を含めて。
陰湿さを含んだ過去の話なんですけど、新たな気付きを経て未来につながる願いが優しくて好きです。