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「下町の皆の生活が守れるか否か、貴方達の方にかかっています。協力し合って守ってください」
「ローゼマイン様の我々へのご配慮、ありがたく存じます。皆の生活は私が必ず守ります」
プロローグはローゼマインとの婚約について聞いたヴィルフリートの話。
人払いした上で聞いた話に対する返答を、側近と相談したいと持ち帰る優柔不断さよ。
WEB完結まで読んでるのもあって、側近たちの見通しの甘さも見えて、なんというか頑張れとしか。
ジルヴェスターが形式上の第二夫人として娶る可能性も考えていた、というのには驚きました。
今回収録のエピソードの中だと「ハルデンツェルの祈念式」が好きですね。
ユルゲンシュミットの神様の力がよくわかる話ですし、ローゼマインが相変わらず「不思議だなぁ」くらいで済ませてるのに、周囲の大慌てっぷりの温度差がなんか好きです。
なので、ギーベ視点の「ハルデンツェルの奇跡」が巻末に収録されいたのは嬉しかったですね。
ギーベからのカルステッドやアウブの評価が思った以上に低くてびっくり。
春の到来にかなりの衝撃を受けたようで、ブレンリュースの実を1つ渡す予定だったのを2つに増やしたとかは驚きです。
十数個の実と書かれていましたし、仮に19だとして領主候補生三人に2個渡したら6個。
勝手に盗ったら殺すほど貴重な実を三分の一も献上していたとは。
それほど感謝していたんでしょうね。感情を抑えるべき貴族が歓喜の涙をこぼしたくらいですし。
あとはローゼマインの助言を受けた兵士たちが奮闘した「大改造を防ぐには」という裏話が良かったです。
貴族と接点の少ない平民は、その怖さを知らない。無知ゆえに家を失ったかもしれない。周知が不十分で、処罰が下ったかもしれない。
ハッセでギュンター達に助言をしたことで、ローゼマインは下町を守った。それがよりわかりやすい形で示された感じですかね。