「貴方、呪いを解いてもらいに私の塔に来たんじゃなかったでしたっけ……」
「お前に求婚しに行ったんだ」
「過去の改竄はやめなさい。そんなのレグだけで充分です」
カクヨム連載『Unnamed Memory』第112話からスタートした『香りのない花』の感想。
え? カクヨムで描けって? カクヨムのアカウント作ってなくて。ちょっと今新しい事する気力がないので、また後日。
書籍版1巻の後となるエピソード。元はコミティアの原稿ネタだったようですが。休みが合わず余りイベントいけてないので、正直こういう形で読めるのはありがたいですねー。いや、冊子になったらなったで最終的に買ったとは思いますけど。
一人暮らししてると通販で頼むにも中々受け取れなかったり、店舗受け取りにしても、引き取りに行ってる暇がなかったりと、生活習慣に適合してない……という愚痴はさておき感想ですよ。
お妃候補に数えられる令嬢が来訪する事になって「病欠の予定があったかな」と口走るオスカーは何というか流石。
自分の立場とそれに負う責任を自覚しているから、色々言いながらもちゃんと対応はしてますしね。
「結婚しよう」「しないよ!」というやり取りを表現を変えて、言い続けるオスカーもオスカーだし、都度ちゃんと反応するティナーシャもティナーシャというか。
「気晴らしに猫を触りたいからこっち来てくれ」と言われてちゃんとオスカーの近くに行くティナーシャが好きです。
城を訪れた令嬢は、オスカーに近づいて。自分の護衛に間諜がいると告げて。
実際に騒動が起きた上に、禁呪の気配まであったもので、オスカーとティナーシャは彼女に同行して、間諜を彼女につけた叔父の下を訪問する事に。
城での事件で隠蔽工作に加担して、それを即座に見抜かれたラザルは哀れというか。いつもいつもお疲れ様です……
魔女に鍛えられた結果、塔を魔女の予想以上で登ってくるオスカーはもう本当に能力高すぎて怖い。
塔絡みのエピソードだと作者様のサイト「no-seen flower」の100題に挑戦「58.神秘なる塔」が笑えて好きです。ついに仕掛けを自作する辺りとか。
敵地に踏み込んで、ティナーシャが対策の為にオスカーに術をかけて。
色々と無防備すぎて、オスカーは本当によく自省できてるものです。
王剣の使い手と魔女が赴いて解決できない事はほとんどないと思いますが。
それでも、魔女の守護を超えて攻撃が出来る相手が居たのには驚きました。
守護を突破した方法も予想外でした。
「悔しいです」と率直に言っていた魔女は、今回の件を活かして結界の改良したりしてると、負けず嫌いな部分が光って美味しいですけど。
王の隣で魔女が笑っている、とても幸せな一幕でした。