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「私たちは、自分たちはいつ死んでも当然と思っています」

砂に汚れた窓から、無限の荒野が見える。

「それでも、好きに思う人を殺して死ぬよりは――守って死ぬ方が、きっと満足ですよ」

 

故郷を滅ぼしたのが軍部だった。

その事実に気付いたけれど、真実を知るために軍部に残ったキーファ。

指揮官で会ったセラと彼女が属していた組織の足取りを追っています。

上官であるレヴィのカードを借りてその権限で情報を探したりもしていましたが、情報の断片しか得られず。

 

施設内で調査をしていたら、捕虜となったテドラの構成員と出くわして。

以前の拠点制圧時の戦いで異能持ち。彼女が捕虜になったとはキーファも知らなかったものの。怪我をしながらも脱走した彼女を放っておけず、手を貸すことにして。

軍部の人間が何を、と警戒されていますけどね。

幼馴染の少女がテドラにいたという事実もあって、ほんの少しでも警戒を解けたというのも大きい。

キーファ、エギューラを使った治癒機構に興味あるって言うのも嘘じゃないのがアレですけどね。

 

後書きによると、制作進行の都合で、今回はあらすじみたいな部分だけでイラストを描いてもらったとか。

……本編を読んで絵師さんどんな反応したんだろうか。表紙のリーズかわいいです。

 

そしてキーファの故郷、滅びたシエズに足を運ぶことに。

レヴィがユディトを確保したりしてたせいで、途中でテドラの関係者に囲まれたりしてましたけど。

無事に辿り着き……消息不明になっていたミリアムを発見。

情報を突き合わせて、キーファとミリアムに力を継がせ、諜報部が探していた「レイシア」の屋敷を探索する事に。

そこでまた多くの断片と気付きを得るわけですが。

諜報部、しつこいなぁ。いや、ひとつの街を滅ぼして、生存者を確保して記憶操作までしてる連中が易々と手を引くはずもないですけどね。