「ダームエルは、わたくしが成人するまで、恋人も、結婚も、できなければ良いのです!」
表紙のローゼマインの衣装が鮮やかでいいですねー。
貴族として流行発信をしないといけない、という事でローゼマイン色々手広くやってますし、絵師さん大変そう。
特にこのシリーズ登場人物も多いですしねー。そして、アウレーリアのヴェールが予想以上に怪しい。いや、なるほどこれは不信感抱かれますわ……
イタリアンレストランの会食で神官長のつぶやきに周囲がハラハラしてる挿絵もいい感じでしたねー。
ベンノとオットーが面白い見世物を楽しむように見てるのも納得。
書き下ろしのエピローグと巻末の短編が良かったですね。
エピローグはヒルデブラント視点。
親睦会での挨拶を乗り切るために側近も色々と工夫していようで。
ミスが無いよう、テーブルの下に座っていた文官も居たとか。
王族から見た時のローゼマインの意味不明さも際立っていたというか。
情報源がアナスタージウスだからな……
アウレーリアが頑なにヴェールを脱がないわけも発覚。
エルヴィーラが認めるくらいには、エーレンフェストを混乱させたガブリエ―レに似ている、と。
いやぁ、本当にゲオルギーネは嫌がらせに手を抜きませんね……
あとは夫であるランプレヒトも頻繁に出てきてましたが、かなり楽観的なのが気になりましたね。
ヴィルフリートとローゼマインの婚約で、将来的に二つの派閥がまとまるとか……本気で言ってる? 順調に婚約が進んだとしても、ローゼマインの異質さを踏まえないと失敗するぞ、と言ってやりたい。
最後の「専属への道」もエーファの家族愛が分かって良かった。
トゥーリも協力して、作り上げた布。使えるものは何でも使う強かさも見れましたし。
名前を表記しない方式はオットー達商人じゃなくて、エーファ達職人側からの提案だったというのにはちょっと驚き。
まぁ、名札つけてると、速攻でそれ選ぶ神殿長いるからなぁ。難しい所ではあります。