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「いずれ決断の時がくるじゃろう。先日、我は言った。『父母に恥じぬほど強くあれ』と。それはおぬしも同じこと。『何が最善か、見きわめる強さを持て』。かりそめの友として贈る言葉じゃ!」

 

「カンピオーネ!」と「神域のカンピオーネス」をつなぐ、最終章。

魔王内戦から5年。

死亡説すら出ていたヴォパン侯爵以外のカンピオーネはそれぞれ元の世界に戻ってきたようです。……肝心の、アイーシャ夫人が行方不明というオチがつきましたが。

気儘に平行世界の旅を楽しんでる辺り、流石としか言えませんが。

 

内戦時に通廊を変な使い方したせいか、権能に変化が生じつつあって。

それが神々の住まう世界に繋がる「空間歪曲」として現実世界に現れた、と。

おいおい、どこかで聞いたことのある話だな……と思っていたら、後半の展開に驚きましたね。

いや、ブランデッリの名前とか守護者からして関係がない筈がない、と思ってはいましたが。予想以上に深く絡んでいたというか。

 

アイーシャ夫人の起こした騒動を解決しにいった結果、とはいえ、アイーシャ夫人が平行世界を旅するきっかけも内戦なわけで。世界を股にかけたマッチポンプなのでは……?

こうなると「神域のカンピオーネス」4巻の限定版についていたドラマCDが気になるところで。何処かで探してみるか。

カンピオーネとして権能の使い方が巧くなっていたり。

軍神ウルスラグナと何度目かの戦いをすることとなったり。

最終章に相応しい盛り込み具合だったと思います。満足。