「人喰い虎……呂剛虎! 今日こそ決着をつける!」
「望むところよ!」
まぁ、順調に下降しているというか。
スローペース進行ではありますねー。
幻惑魔術パレードを良く使いこなし、大陸古式魔術の知識を得ている。さらには周公瑾の隠れ家なども活用できる。パラサイトの横やりもあって達也の足止めが出来た。
そうしたプラスの要素が多くあっても、隠れ家にこもるのが限界で逃げきれない辺り達也が怖い。本当敵に回したくない相手です。
というか、今回の追跡劇を以てまた新しい着眼点を得てる辺りが本当に恐ろしい。
一条と吉祥寺の二人が『海爆』の件で英雄視されてインタビューを受けてましたが。そこで達也の名前を出すあたり、カーディナルも融通効かない、というか。
ここで今以上に達也に注目集めるのも得策じゃないと思うんですがね……まぁ、その辺は計算じゃなくて、これ以上借りを作りたくないというライバル心なのでしょうが。
光宣の段取りの甘さも際立つ、と言いますか。水波の決断を尊重すると言っている割に、余裕がなくなったらどうなるか分からない不安もあります。
達也の余裕を奪えないか、と敵性組織に手を貸したりしてる辺り、かなり引き返せないところまで言った感じが。
しかしまぁ、人食い虎呼び寄せて、達也に当てる想定だったのに……因縁の相手である千葉修次と相対して撃破されてたのには、ちょっと笑った。