「協力はしてやる。だがそこから先は自分で考えろ。道は教えられるが、歩き方やどの道を選んで進むか決めるのは自分自身だ」
表紙絵がBUNBUNさんで目を引いたので購入。
したのはいいんですが、残念、ちょっと苦手な雰囲気でした……
北海道、小樽が舞台。
厄介事に巻き込まれたときに、あやかしに助けられたルカ。
彼らとの交流や、周囲で起こる異変に対峙することとなるホラーミステリ。
母親が父親を殺すというトラウマじみた過去があって。
親族はいるが、そこまで親しくはない微妙な関係。
厳しくしかり同時に褒めてくれた叔母が居たが……彼女も亡くなってしまった。
そういう喪失があって、彼自身が他の人と距離を測りかねている部分はあるでしょう。
過去を掘り返されたくなくて、人と関わらないようにしている。
彼自身の迂闊さがどうにも見ていてハラハラするというか、どうにも苦手。
渚もそうですが、もうちょっと言葉を尽くすと、いいのでは……
ホラー要素が強めではありましたが、あやかしと人、魔が差すということ。そうした怖さは魅力的だと思いました。
ただ、ルカ苦手なのは致命的なので、続きは手を出さないんじゃないかな……