「いいんですよ、俺が自分の意思でエステル様の側に居るんですから」
小説家になろうの書籍化作品。
WEBで読んでたので、発売日に飛んでいって購入してきました。
エステルがかわいい。
後書きにも書かれてますがコンセプトが「ヒロイン可愛い」だそうで、十分に満喫できます。扉絵の最後。「……おいひいです」と言ってるエステルが特に可愛くて好き。
筆頭魔導士を夢見るヴィルフリートは、組織のナンバーツーに目をつけられて、変人の巣窟である第二分室へ異動させられることに。
そこで最初に出会ったのは、空腹で倒れた美少女エステルで。
ヴィルフリートが出したパンケーキを気に入って、おいしそうに食べているエステルが直属の上司。
しかも、特級魔導士という位階の高い相手という事もあって、最初のうちはヴィルフリートもプライドを刺激されてる部分があったようですが……
順調に餌付けして、懐かれて、そんな環境にも慣れていってる辺り、適応力高いというか。
周囲に規格外が多いせいで物差し壊れてますけど、彼自身もそこそこスペック上なのでは。
実際、同僚となったエリクからは「一般からすれば飛び抜けてる」と評されてましたしねぇ。
ヴィルフリートも普段は平然と仕事していますが、彼が魔導士という職を志したのは中々重めの過去があって。
幼少期に誘拐され、助けられた。記憶があいまいだが、あの時の人にお礼を言いたい。
それでしっかり成果を出して職場に在り着いてる辺りは凄い。
彼が魔導士として組織に入ったからこそ、ディートヘルムは彼を使おうとしたのでしょうし。
ヴィルフリートの存在がエステルの救いになったのは、彼自身の為した事ですから、そこは誇ってもいいと思います。
……最終的に男としては大変な目を見てますが、彼の理性に期待。頑張れヴィルフリート。