「誰かと出会う事は、誰かと別れることに等しい。
何かを得ることは喪失を約されることだ。
我々は皆、生命を得たその時から、神によって喪失の呪いをかけられている」
――妖術師ザリグマンド
前半にリプレイ、後半に各種データと世界設定が掲載されている一冊。
特徴的なのは、これらはユーザー投稿が元になっているという事で。
色々楽しくデータを見てました。1d6振って効果を決める「ふしぎなきのこ」が好き。
追加データの中でも「稀人」、「道化」という2つのクラスが追加されて、専用データが掲載されてます。
多種多様な左の地に置いても、特異な文化を持つ「稀人」。
桜花の国という新設定が出てきてますし、取得すると楽しいキャラになりそうですねー。
逸脱データが増えたり、永劫消失という剥離チェック後の追加ぶりチャンスが得られるかもしれないルール、元々3~5人想定のモノトーンで、少人数で遊ぶためのルールなども追加されてて読み応えありました。
リプレイは、左の地において紡ぎ手がいかに異端であるのかというお話。
御標に囚われないという事は決して福音ではないのだ、という中々重めのシナリオでPC1のノンノもへこむ場面がありましたが。彼女の明るさで助けられた部分もあります。
これでエルの方がメイン張ってたらもうちょっとダウナーに酔っただろ……
あとは合間に挟まっている数ページのコミックも良かったです。
解放祭にて襲撃を受けたカッサンドラと、それを訪ねた魔女の話。
色々と衝撃的すぎて言葉が出ない。