「ああ――――――」
「――――――しまった」
手作りチョコレート事件の解決編と、遠まわりする雛の出題編ってところですかね。
いやぁ「雛」のエピソードは好きなので、こうして漫画になると感慨深いというか。
折木の、省エネ主義が脅かされている状況というのが。
その影響がまざまざと描かれていて、本当に綺麗なんですよ。
原作の米澤先生のゲストコメントも印象的ですねー。
「『氷菓』という小説を書いた時、古典部の四人には過去だけがあり、未来がありませんでした」。
作品が続くにつれて変化していってる様子を、この後に続く文で短くまとめてくれてました。
順番が前後しましたがチョコレート事件。
折木視点では、うかがい知れない、福部里志の心中。
友人を信じて嘘をついた折木。言いたくない心情を明かすことになった里志。
その裏側で話し合っていた女子二人。
他人の事なんて、わかりませんからね。時に傷つけあうことだってある。言葉にしないと分からない事も、言葉に出来ないこともある。
そういう意味では、里志はちゃんと伊原と話してるんだから真摯だと思いますけどね。一年は長いようで短いですからね……