『そうだ。世界はいつでも、無慈悲に俺達を裏切る』
(略)
『でも、だからこそ』
(略)
『俺達は、そんな世界を、信頼しつづけなきゃいけないんだ』
「二度目のバベル」と呼ばれる災害が起きた世界。
バベルの塔が崩壊したときのように、言語に起きた災厄。
「英語」を扱っていた人々が消失し、世界大戦が起き、文明レベルが衰退した。
そんな世界ではなぜか『言語』が力を持つようになっていた。
言語に属性があり、それらを組み合わせることで魔術を使える。
故に、多くの言語を学び、正確な発音を習得することが、より大きな力を得ることにつながる。人口減も相まって、その力を持つ聖語騎士はかなり貴重な戦力のようです。
エリートを育成するべく厳格なカリキュラムも設けられているようですが……生徒たちはまだまだ青いのが多い、というか。
優秀だった姉の起こしたとされる事件の影響で、彼女の名前が忌避されるようになって。
弟の蒼生を揶揄するような言動が見られるのは、良くも悪くも子供っぽいと言いますか。
猫被る努力をしてる相手を下手に刺激するなよ……と思いますけどね。
たまに蒼生もやり返してるようですから、ちょっとスカッとしましたが。
過去に起きた出来事には謎が多いですし、学院上層部の闇も深そうなので、続きに来たいしたい感じです。