「しかし、あらゆるものには人の意思が宿っているんだ。人に知られず消えていったたくさんの品だって、そこには製作者の意思があり、それを使った人の思い出が宿っている」
タイトルにあるエピソードは1巻で終わらせたので、子供世代の話ですね。
転生者のジークの子供、ユキの友人たちのお話。
ジークとアーニャの友人、コスタスとソフィの子供ティフィーは妹に将来を心配されるような寝坊助というか。
興味があるなしがはっきりしてる、ちょっとゆるーい子でしたが。その分、好きな事には真面目といいますか。
努力してるという意識が無く、取り組めることがあるというのは凄いですよ。
ピアノに打ち込んでいて。教室でアレンジばっかりして叱られることも多いけれど。「弾かなきゃ、それはもう日常じゃない」と言ってのけるくらい、彼女の中に組み込まれている。
そんな彼女をライバル視している少女、トゥーリの葛藤がまたいいですねぇ。
天才はずるい、と。けれど、才能があるとかないとかでは関係なく、ピアノを続けると言ってのけたのは強い。
彼女にもまた秘密があったわけで、それはさらっと明かされてましたが。
どうなってるんだ、この街。転生者多すぎないか。