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「八雲師匠にも、同じことを問われました。それからずっと、考えています。ですが自分には分からない」


相変わらずというかなんというか。
いろんな状況が重なりすぎて、誰もかれもが自由に動けていない感じ。
光宣が手配していた人喰い虎の密入国。
それを察知していた風間達は、劉少尉を扱いかねていた上層部から手出しを禁じられて。

光宣への対応にしても、反応がかなり違ってきてますね。
「九」の魔法師として完成形に在る彼を惜しむ勢力が助力して来たり、逆にパラサイトという人外の存在が跋扈してるのが我慢ならないと国外に押し出そうとする流れまであって。

そんな中で達也は水波を取り返すべく新しい魔法の開発までしてのけてましたが……
そもそも、なんで使用人一人を追いかけるのにここまで労力をかけているのか、と黒羽貢から問われていたり。
八雲からは、光宣絡みの騒動であちこちに火種が散っているという指摘も。
達也が、人間らしい悩みを得た成長とも取れますが、柵がさらに増えて、歯がゆさが強い。