「長い目で見てみろ。今出来ない事があったとして、それがなんだ? 前に出来ない事があったとして、それがどうした? 出来るようになったらやりゃあいい」
他所の感想ブログの記事で気になったので購入。
部活に入らず、学校でも積極的に交流しないで他人事のように距離を取っている男子高校生、新垣日向。
彼の生活の重心は学校ではなく、自宅。さらにいうなれば、5歳になる妹に対しておかれていて。
父母も健在だけど仕事が忙しくて、帰宅が遅くなりがち。
祖父母が近くに住んでいるから、送り迎えなどは頼める。
そういったサポート体制があるとはいえ、高校生が妹の面倒を見るってのはかなり大変ですよ。
いっしょにスーパーで買い出しして、料理をつくって。お菓子ばかり与えるわけにはいかないから、優しい言葉で諭して。
妹の面倒を見ることに全力で、いいお兄ちゃんだな、と微笑ましくなりましたね。
で、買い出しに出かけたスーパーでクラスメイトと出会って。そこから、彼の生活が華やかになっていく。
彼を外に連れ出すのではなく、妹主体の日向の為に彼の家に遊びに行ったり、妹ちゃんと仲良くなったり。
出来る事には限りがありますからねー。無理のない範囲で、生活に幅が出来ていくのは良いですね。
実際日向って妹の面倒みてたから、結婚しても子供の面倒見てくれるだろうし、料理は女子が驚愕する腕前だし。優良物件なのは間違いありません。
悠里はまだ微妙に自覚できてないようですが。過去、彼の隣に居た相手との再会があったりと、これから楽しくなりそう。
あと「俺、今ここに必要なのこれ?」な雅君が好きです。