「あの男が戦ったのなら、俺も戦おう。あの男がしたことを無駄にはできん」
混沌の地を描くノベライズ、完結巻。
現地の氏族エリアラの協力により、安全な土地を確保する事が出来たプライア達。
けれど、平穏な日々は遠く――「混沌」と呼ばれるこの地の災いが降りかかって。
手から酸を出す、など人間離れした能力を発揮する彼らによって騎士にも犠牲者が出て。
「混沌」によって村を滅ぼされ、彼らの奴隷のように使役されている者もいて。
様々な理由で氏族を追われた「はぐれ者」故に、氏族に助けは求められない。
けれど、そうした柵がないプライア達ならば、と助けを求められたりもしていましたが。
巡り合わせによって、殺し殺される展開。
エイクが混沌に落ちた相手とした「そうだよな。あんんた、俺を殺したいか?」「殺したくはない」という会話が切ない。
スタート地点からは想像できなかったところに連れてきてくれた、良いストーリーだったと思います。