3-3『気高い』
「別にいいぞ。もう浮いてても」
訓練しているオスカーとそれを見守るティナーシャの話。
オスカーが相手を下すと表情を和らげるとか。もう、もう……
想いを自覚する前でコレなんだもんなぁ。破壊力高い。
3-8『空』
「俺は、永遠にお前を忘れることはないだろう」
振り回されていたけれど、確かな信頼で結ばれていたオスカーとラザル。
その別れの話。永遠の旅路を思い、彼の安堵を願うのがたまらない。
3-12『死』
「見せて下さい。―――― 私これでも、魔女なんですよ?」
死をもたらすという石。
それを見たティナーシャが対策をとろうとして。
……石を砕いても、貴女が死んで、どうするんですか。
3-15『神』
「そう? イリティルディアはいなくても、何かはいたかもしれないわよ」
盗品を持って逃げた男を追う魔女二人の話。
ルクレツィアの秘密を知っていると、ちょっと面白いですね。
3-22『午睡』
「オスカー、起きないんですか?」
ティナーシャがルクレツィアを訪ねたものの不在で。
森の屋敷に帰ってきたら、オスカーは長椅子で寝ていた。
寝ているオスカー相手にちょっかい出してる魔女が可愛い。
3-25『闇』
「さっさと来い。来なければ全て焼き払うぞ。俺は別にあれだけが残れば構わん」
オスカーとヘルジェールの話。
闇夜に乗じて襲撃したところでオスカーを倒すのは無理だと思いますよ……
実際返り討ちにあってましたしね。
3-30『鏡』
「似合ってるよ」
アルスとメレディナが結婚する事になって。
けれど、式はしないとアルスがいって非難囂々。
ティナーシャが仲介に入って、式をやることになってましたが。
似合わないと思うなら似合うようにしよう、と髪伸ばしちゃうあたり魔女の魔法は万能ですな……
3-32『自傷行為』
「今に始まったことじゃないわ」
オスカーに連れてこられたリウクレア。
結構初期ですかね。彼の下から逃げようとして、結界に阻まれて。
怪我した彼女をオスカーが治す、と。多分これ一回でもないんじゃないかなぁ。
3-33『王』→Babelの項
3-36『白百合』
「あ、それ飲んじゃったんだ」
ラヴィニアとルクレツィア、二人の魔女の話。
ルクレツィアの魔法薬にはラヴィニアすら引っかかるのか……
というか引っかけようとして分かりにくく作ってるんだよな、彼女が。
コレで反省して、次から悪戯に引っかからなかったというのがティナーシャとの違いか。
「まったくと言っていいほど」だから、ごくごく稀に引っかかってる感はありますけど。
3-43『紅い鳥』
『触れるな』
かつてはドラゴンが棲んでいたという岩山。
そこの探索に来た男の話のようで、ナークの故郷の話でも。
時の流れで、野生種は絶滅したとされても、残ったものもある。
3-48『刻印』→将軍と黒猫の項。
3-51『螺旋』
「何で貴方はわざわざそういうところに行くんですか」
オスカーとラザルの珍道中。
なにをすると遠乗りに出たはずが、立ち寄った村で盗賊の話を聞き、捕えに行って。
根城にしていた洞窟の奥に足を踏み入れるなんてことになるんだ……
答えは好奇心故だそうですけど。魔女の守護得る前からそんな無茶続けて良く無事だったな。
3-54『微笑み』
「ねえ、あれは何?」
シエラとルイス夫婦の話。
朝起きたら屋敷の庭に巨大なキノコが植えられていた。
理解できずに固まって、事情を知ってそうな夫に質問を重ねて。
微妙に噛み合ってない会話が笑えたし、最後の動物が可愛かったので良し。
3-55『陽だまり』
「懐かしいですね。子供の頃はよく城の庭で食事をしました」
天気が良いので外で食事をとろうと準備するシエラとルイス。
穏やかで落ち着いている時間が流れていて、ほっとします。
3-56『いつか』
「忘れてないよ。どの王も、どの主人も。今は遠く感じるけど……とても懐かしい」
王家の血は衰えた、とイツが帰還する事を決めて。
それを見送るミラとの最後の会話。違う階層の住人でも、変化はする。この世界に影響を受けることだってある。変化した事が愛おしいし、逸脱した二人を覚えていてくれるのもポイント高い。
3-59『指輪』
「一人で魔法板を使っちゃいけないと言っておいたろう」
ミミが一人で料理しようとして鍋を爆発させて。
内包している魔力が無自覚に動いているため、のようですが。
それを抑えるオスカーも大変だ。この後、魔力を集中させないための指輪を渡して誤魔化してましたが。
順調にミミが料理上達した結果、父の手伝いを拒むようになったのは笑う。変な所大雑把だからなぁ。
3-60『欠片』
「なにこのひと……」
月晶石を求めて湖へ。底にしかない、ということで例によって水妖を捕獲して手伝わせる、と。水妖に「かかわりたくない」と思われるってある意味偉業なのでは。
3-64『依存』
「これ、ほっといたらいつまで寝てるんだ?」
結婚して一か月。ラジュは好奇心でティナーシャを放っておくことに。
様子を見に行って、目を開けたと思ったら、また寝ようとして。
つられて眠りそうになったところで、一念発起して起こしたため、いつまで寝てるかは謎のまま……
3-67『漆黒』
「いい色だ。あれに似合うだろう」
オスカーがティナーシャに贈る服の生地を選んでいて。
本当に彼女が好きというか。彼女を飾ることも好きですよね、オスカー。もっとやれ。
3-69『瀕死』
「お前、何故死にたくないの」
レオノーラとウナイの出会いの話。
しれっとその流れて王国一つ滅ぼしてる辺り流石のコンビだわ……
3-70『鳥籠』
「可愛らしいですね」
鳥籠を出た後のアルファスとティナーシャの会話。
なぜ、彼女が鳥籠に二年も居たのかとかに触れられてます。
アルファスがまだ彼女に慣れ切ってない反応が楽しい。
3-71『生まれ変わり』
「生まれ変わりと一目惚れ、どちらなら信じる?」
Fal-reisiaのレヴィとユディトの話ですね。
二人で行動している時のユディトの話。
どちらも信じないと言って、恋焦がれていることを錯覚と思っている彼女がかわいいです。
3-82『森』
「要らないっつってんでしょうが! 反抗しますよ!」
ティナーシャとルクレツィアの話。
ルクレツィアが少女姿で記憶を取り戻している時の話。
体型の話になり、森を四分の一ほど消滅させたとか怖い。
3-84『覚醒』
「覚えてないんですか?」
起きたらティナーシャが豹になっていて。
オスカーは彼女を起こそうとして、失敗。やむなく風呂に投げ込んだって投げるな。ティナーシャじゃなきゃ死ぬぞ。
そして豹になっていた理由も謎だな……オスカー、どんな夢見てたんだ。
3-88『偉大』
「……やっぱりろくなこと書かれてない」
ファルサスの歴史書を買って帰って来たオスカー。
ティナーシャは魔女として数々の逸話が残っていたようですけど。
こんなことならオスカーの「無謀な行動集」でも図書館にねじ込んでおけばよかったというティナーシャに、禁書扱いになるだけと返すオスカー。
そしてそれだけ記録が残っているファルサスの業の深さに笑う。
3-93『嘲笑』
「お前がどう思おうと―――― 俺はお前より美しい女を知らない」
オスカーとリウクレア。
彼女を連れ出したオスカーをよくは思っていなかった。
……はずなのに、彼の側に居る時安堵を覚えるようになっていった。
そしてそれに彼女自身はまだ気づいていないのだ。という距離感がもう好き。
3-97『孤高』
「どうって。そりゃ王ですよ。人間なんかの意味とは違いますけど」
トラヴィスがオーレリアの側を離れる時、魔族の護衛を置いてくこともあるようで。
魔族から見て、トラヴィスはどんな存在かと聞くオーレリア。
護衛代役の魔族には酒を出して、トラヴィスには茶を出す彼女のバランス感覚というか付き合い方の線引きが良いですねー。
3-99『月』
「―――― お前はもう、俺といない方がいいのかもしれないな」
オスカーとヘルジェール。
姿は若いまま七十二歳だという薬師。
生まれた後、それほど長く記憶が戻らなかったことにオスカーは聞こえない程度のつぶやきを零してましたけど。
それでも彼女の隣にいるのが、オスカーなんだよなぁ。このメンタルの強さは尊敬する。
3-101『猫あそび』
「……というかお礼をする態度じゃないぞ」
ヘルジェールの頼みで人を助けて。
それのお礼として願いを一つ聞いてもらえることに。
オスカー、割と楽しんでるだろこの状況……