「もう少しね。もう少し……自分に正直になる事にしたんだ」
夏休みに突入。
妹を可愛がって、時間を彼女の為に費やすことが常態化している日向。
自分のキャパを把握しているから、学校での交友関係を最小限にしていただけで、別にコミュニケーション能力低いわけでもないんですよねぇ。
キャンプに誘われて蕾と一緒に参加して。
「でも断然、こっちの方が面白そうだね」と率直に言いますし。
後輩の日和も参加して、行きの車内の気温高めなのは、笑った。
悠里が蕾の真似して背後から覆いかぶさる挿絵があったり、テニスコートでは日和と軽くプレイしたり。
ちょっと前からすると信じられないくらい充実した時間を過ごせてて、ちょっとほっとした。
今回は、初島霧子という歳上の女性との縁が出来て。
日向と蕾と似たような過去を持つ、「妹」で。彼女との交流で、日向が自分にさらに素直になれてましたしね。
兄妹仲が良くて楽しそうではありますが、それが負担になってしまう事もある、と。
蕾、可愛いから構いたくなるのはわかりますけどね。自分の時間をとってもいいんじゃないか、とそういうお話。
転機となる良いエピソードだったと思います。