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「それは断る。いまさら、子供みたいに生きられるか。それに僕は行かないといけない。地上に、妹や仲間たちが待ってる……」

 

パリンクロンを撃退したものの、弱った隙を突かれ、魔法陣に呑まれたカナミとライナー。

彼らは迷宮・六十六層の裏で五十層の守護者『風の理を盗む者』ティティーと出会う。

一年もの時間が過ぎている事も明らかになり、二人は可能な限り速やかに地上へ戻ろうと決意する。

しかし六十層まで踏み込んだところで、次なる守護者『光の理を盗む者』ノスフィーまで現れて。

 

千年前の真実、その一端を知ったカナミ。

しかし始祖であったころの記憶はまだ抜けが多く、かつての彼をしるティティーやノスフィーとの会話が微妙に噛み合わない事も。

とは言っても、ティティーの言っていたように、ノスフィーを忘れていたのは酷い。

完璧な形で計画を運用できなかった分の欠落が、かなり響いてますね……

 

千年前の情報が残っている六十六層の裏で、特訓が出来たのは良かったですけどね。

時間がない中で、出来る事をして穏やかな時間も確かにあった。

けれど、最終的には守護者の『試練』が開始される状況になってしまって……

長い時を過ごして、壊れかけている彼女相手にどこまで対抗できるのやら。