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「由槻は1万人にひとりの理屈屋だ。だからこそ――人間らしくて美しいよ」

 

学院の特権、その推薦を受けられるのは1人だけ。

どちらが相応しいかを決める為に、あるゲームをすることに。

才能がない分野で、どちらがより努力をすることができるか。

その成果によって、勝ち負けをはっきりさせよう、と。

 

うん、途中まではわかるような気がしたけど、それがなんで『告らせたほうが勝ち』になるの? 

楓音のツッコミのほとんどに同意出来るぞ……

漫画の『理系が恋に落ちたので証明してみた。』に近いものを感じますね。

 

理系特化の少女、由槻は本当に尖っていて専門分野に関しては弁も立つようですけど…人混み苦手で、環境変化に弱い、箱入りのお嬢様で。

研究者になれば大成しそうというか、研究者にでもなるしかないんじゃないかな…

審判役として巻き込んだ女子と協力して、「お弁当作ってみた」ってイベントを演出すれば数式を書くし。

 

恋愛小説のタイトルに、非論理的だと計算を始めるし。タイトル通りポンコツな部分もありますが。彼女と『告白ゲーム』をやってる梓も相当アレですよね。

努力して首席を取った秀才で、知識も豊富。由槻の飛躍した発言とかも解釈できるし、割と融通が利くタイプ。ただまぁ、友人は少ないみたいですが。

彼は彼でポンコツというか。なんでこの2人まだ付き合ってないんですかね? 

審判役の楓音がイチャついてる2人に巻き込まれてちょっとかわいそうに……いや、彼女は彼女で楽しんでるからいいか……

思っていた以上に甘めで、楽しい作品でした。