「――よろしくお願いしますね、せんぱい!」
あっはっは。楽しかった。
こういうのでいいんだよ、こういうので。
タイトル・あらすじから想像していた「青春ラブコメ」を十分堪能させてくれました。
イラスト担当のふーみさんのTwitterで拝見して購入したんですが、満足。
先輩男子と後輩女子の交流の話。
通学の経路としては、別の路線の方が主流で、もう一つの路線を使っている人はほとんどいない。
だから、同じ学校の生徒というだけで、印象には残っていた。
とはいえ、最寄駅が同じなだけ。毎朝同じ時間の電車に乗っているのは知っていたが、とくに話をすることもなかった。これまでは。
落とし物をした先輩、井口慶太。
それを拾い、「お話がしたいんですよ」と近づいて来た後輩女子、米山真春。
名前も知らなかったので「後輩ちゃん」と「せんぱい」って呼ぶ所からスタート。
そして「1日1問だけ、どんな質問でも正直に答える」というルールを設けて、少しずつ少しずつ相手の事を知っていく。
先輩視点と後輩視点とで描写が切り替わって、それぞれの心中が描写されるので、わかりやすくていいですねー。
最初こそ先輩の方も、電車の時間をずらしたりしようとしてましたけど。
後半は、かなり彼女の影響を受けているというか。彼女を受け入れ始めてて、もう早く付き合ってしまえばいいのに、って感じでした。
メロンブックスで買ったのでブックカバーもゲット。裏面のSSが良かった。店員さん、あなたとは仲良くできそうだ……。