「復讐は、だれかのためにするものではない。私がそれを望むからするのだ」
ララサベル公爵。
アマデオの故郷の村が属する地域の領主。エビータの父君。
そして――20年前、刺客として訪れたベラに手傷を負わせ、逃走を選ばせた猛者。
今になって彼の家にあった魔剣が盗まれたという話がベラのもとまで届いて。
その情報を齎し、これまでの貸しの対価として、サンク・べラスタというファンドリアの闇の1つ。政争に敗れた者達の監獄にいる男を殺してほしいというもので。
公爵家にまつわる陰謀が明かされていくわけですが……
アマデオの過去についても、掘り下げがあって読み応えがありました。
しかしまぁ、本当に闇が深い。
わりとあっさり人が死んでいきますしね。これを見ると、本当に良くアマデオこれまで無事だったなという思いが強まります。