「だいじょうぶよ。ティグルは『力』の怖さを知っているもの」
アスヴァール王位争奪戦、決着。
いやぁ、『魔弾の王と戦姫』とはまた違った方向に進んでいって楽しいですね。
ティグル達が居るギネヴィア側だけでなく、ジャーメイン王子陣営も描かれていましたが。……彼が密告を推奨する様、じりじりと転げ落ちている感じでハラハラしましたねぇ。
敵陣営の方が多く、相手に余裕を与えないためにも動く必要があって。
ティグルは、まだまだ視野が狭いというか。ミラに教えられることも多い様子。
……どの作品においても、彼は周囲に恵まれていると言いますか。良い指導者に遭遇してますよね。今代の弓である彼の強みは、その辺りにもあるのでは。
アスヴァールの抱える問題。大陸の民と島の民。そのバランスをとるのが難しいという話もありました。
ウィルから過去の事を聴き、「正しい答えがわからない」と言えるギネヴィアは良い補佐が居れば上手いこと統治してくれそうですが……
アスヴァール王の覚醒と、ジャーメインの行動がまた重く響きそうといいますか。
終盤のギネヴィアが、微妙に不穏なんですよねぇ。高揚感が悪い方向に向きそうな気配を感じる。
襲撃受けて撃退したりもしてましたが……戦った相手がまた厄介な状況を招きそう。前作を知ってると正直何してくれてるんだ! って感じなんですけど。
ギネヴィアが察知した、妙な気配の事もありますし、彼女がココで死ぬってことはないと思いたいところです。