「でもね、これがわたしなの。真剣だから、臆病になるの」
カクヨムからの書籍化。ラノベ好きVtuberの本山らのさんが帯コメントを掲載。そもそも書籍化に当たって彼女の推薦があったとかなんとか。
ポルタ文庫は表紙だけイラストがある、キャラ文庫の系統ですねー。
ライトノベルコーナーに素直においてないかもしれないので、探すときは注意。
高嶺の花と噂の美少女、小戸森さん。
彼女はいつも『笑顔』でいたけれど、それがどうにも気になっていたクラスメイト園生くん。二人の恋のお話です。
タイトルやあらすじに在る通り、実は小戸森は魔女で、魔法によって園生くんをしもべにして告白してもらおうと画策。
しかし、園生くんは園生くんで、しもべではなく恋人になりたいからと必死で抵抗。
好きな人の近くにいるからか、小戸森さんの魔法はほとんどの場合失敗して、二人の関係は変化せず、その場で足踏みを続ける形。
「早く付き合ってしまえ」と思う事間違いなし。小戸森さんが園生君絡みでポンコツになるのは確かですけど、園生君の鈍さも筋金入りだから、じれったいことこの上ないです。
「儀式をしてたの。園生くんを呪おうと思って」
「二言目ですでに弁解失敗してない?」
「弁解はここから」
「ええ……? 盛りかえせる? ここから」
みたいなやり取りがあちこちにあって笑えます。単巻でまとまっているので、ラブコメ読みたい人にはオススメ。
イラストが表紙だけなんて、メロン果汁が外側にしか含まれてないメロンパンと同じだわ!――『小戸森さんは魔法で僕をしもべにしたがる』
http://ranobeprincess.hatenablog.com/entry/2019/10/15/164251