「弟子を可愛がるのもええ。手取り足取り教えてあげるのも、師匠としての愛情やろ。せやけど時には突き放して厳しい環境に放り込むのもまた、師匠の愛情かもわからんね」
弟子を取った八一。
彼女の無防備な可愛さに随分影響されているというか、甘やかしてるのが伺えて、これはロリ呼ばわり待ったなしですわ……
あいに才能があるのは間違いない。けれど、それをどう育てればいいのか迷っている、と言うちゃんとした師匠の顔もしてるんですけどね。
永世名人の資格を得た、現役の棋士でもある理事・月光会長から新しい仕事を振られた八一。
それは、新しい弟子を取ってほしいというもので。指導を請け負い、書類上は会長に振っていいとのことで、とりあえず会ってみる事に。
そして出会ったのが、もうひとりのあい。天衣という、かなりとげとげした口調の少女。
定跡を良く学び抑えていて。天狗かと思えば、追い込まれた時に輝く真価を秘めていて。
彼女に教える中で、八一にも変化が。
いい感じに影響しあえる関係になっていったのは、いいですね。指導方法がかなり荒っぽかったですけど。
ライバルがおらず弱くなったというあい。その前に現れた天衣。二人の対局も、粗削りながら熱く、見ごたえがありました。
姉弟子の方もタイトル戦をやっていたようですが……相手をボコボコにして快勝したようで。流石と言うほかない。
女子会の惨状にはちょっと震えが来ましたよ。怖い……
その後の対局でも完全に心折られてる様子が描かれて、まぁ、凄まじい世界ですねホント。
桂香さんから見た彼女はまた違った顔があって、うん不憫だな、というか八一が鈍くてもう……