「だからこそ勝ちたいんだ。誰よりも。もっとも親しいからこそ」
今回は、表紙にもいる二人が主役。
女流タイトル山城桜花戦のエピソードです。
対局風景の合間に、ドラマCDやネット公開の短編を織り込んだいつもとは違った構成でしたね。
八一たちとはまた違う、女流棋士の在り方。
見世物としての色が強い、特殊なタイトル戦を八一とあいが見学にいって。
プロとしてタイトル戦の場に言ったからには、解説の仕事を振られたりもするようですが。
そこで、あいはプロの真剣勝負の心得を解かれる事に。
「覚えておきなさい。自分の隣に立つ者こそ、最初に叩いておかなきゃならない相手だっていうことを」。
勝負の世界の厳しさをしっかり描いてきますよねぇ。弟子との観光を満喫していたとは思えない。その辺りの切り替えが凄い。
しかし供御飯さんが強い。
盤外戦術がお上手というか、銀子やあいの目を上手く掻い潜って外堀を埋めてるというか。
え、便利な女発言どこまで本気…? 将棋界から離れられなくなった下りからすると、結構な割合でマジだと思いますけど。八一は本当、その内女に刺されるぞ……