「もらったものを無かったことに しないでください」
脚本を変えるべく打ち合わせをする、侑とこよみ。
引っかかっていた部分を侑の指摘で自覚して、悔しがっている彼女には創作者の資質があると思う。
最初、よく通っているカフェの一日が描かれて、その後の話で、それぞれの会話とかに補足が入るのは構成が上手いなぁと感じた。
姉の影を追って、彼女ができなかった劇をやろうと思った。
そうしたら……自分はどこに行くのだろう。
そんな迷いの中にいる七海を侑が遊びに誘って。表紙にある、水族館デートですね。
楽しそうで何より。小ネタでぬいぐるみを手に力説してる侑に和んだ。
結末を変えた後の佐伯先輩と侑の会話が良いですねぇ。
変化を望んで行動した侑の事を、佐伯先輩が指示してくれた場面。
なんで、という彼女の問には応えなかったけれど……その後示された、彼女の矜持がすごい。学生でよくもそこまで、自分を律する事が出来るなぁと感心してしまう。