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「先輩のものですよ」
ついに始まる生徒会劇。『君しか知らない』。
記憶を失くした少女の物語。
クラスメイト、弟、恋人。
見舞いに来てくれる人々から想像される「自分」は、全く別人のように思えて。
記憶がない「私」は、いったい誰になればいいのだろう……と言う迷いと、選択の物語です。
いやぁ、他の仕事を抱えた状態で、よくもまぁここまで詰め込んだというか。
こういっては何ですが、思った以上にちゃんと劇をしていて驚いた。
「人は誰かにはなれません あなたはあなたにしかなれない」。
劇中で侑が、七海に対していう言葉。もちろん演じている「台詞」なわけですが。
事情を知らない状態で、侑と相談しながらとはいえ、これを書けるこよみが凄いわー。
OBの方の通っている劇団の演出をしている人が見に来ていて。
七海をスカウトする一幕もありましたが。良い方向の変化になってくれればいいな、と応援したくなりました。
その場では考えさせてくださいと言ったものの、体験入団もしてるようですしねー。
侑に知らせていなかったのは、彼女らしくないかなぁ、とちょっと思いましたが。彼女も変わっているってことですよね。
そして、七海が変わるという事は。変わりゆく七海の想いを注がれ続けてきた、侑も変わるということでもあって。
最後ついに侑が七海に踏み込んで……関係が、壊れてしまった。単行本の最後に置くエピソードとして相応しいけど容赦ない……。
