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(誰も彼もが上手くはいかないんだろうけど)

(それでも幸せな舞台がいいなあ)

 

侑が告白したことで、ギクシャクする二人。

劇団に通う七海は、未熟な自分を受け入れてくれる新しい居場所を見つけて……けれどそれを寂しく感じていた。

侑の方は、どうして踏み込んだのか。「好き」ってなんだったのかグルグルしてて。「いいか もう」と思う場面が悲しい。

 

佐伯先輩とカフェ店主の都さんの関係が、不思議な距離感で良いですよねぇ。

人気店の偵察に行って、色々と話をして。帰宅したところを先生に見つかって叱られているオチが付くのにも笑ってしまった。

 

そして、その微妙な距離感のまま、二年生は修学旅行の時期で。

佐伯先輩が、ここに至って行動を起こすことを決めて。

「あなたは私の好きなあなたでいてくれるだろうっていう信頼の言葉 かな」という好きの解釈が、結構好みですね。

一方で先輩が居ない状態で侑も迷っていて。槇くんという相談できる相手が居たのは僥倖でした。彼の哲学も結構好きです。よくもそこまで割り切れるな。そういう性分なんでしょうけど。

 

そして、旅先で佐伯先輩の告白を受けて。

考えて答えを出した七海先輩が、戻ってきたときに、真っ先に侑を呼んで。

駆けだす二人の行く先に幸あれ。