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『……比企谷、ごめんね。それでも私はずっと待つよ。……だから、言葉にしてくれ』

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「……いつか、助けるって約束したから」

 

バレンタインデー、水族館。

いつもよりぎこちなさの増した、どこまで踏み込んでいいのか探るような会話。

話題を振れば反応するけれど、それは決して今本当に話したい事ではない。

三人が、それぞれ理解しているから、最後には沈黙が下りた。

これまで避けていた事。この先の話。あるいは、これまでの話。

言葉少なに語られた雪乃の、今まで誰にも打ち明けなかった事情。

 

それを二人に話、雪乃は一歩踏み出した。姉と、家族と向き合おうとした。

その少しあと、一色いろはがまたしても奉仕部に依頼を持ってきて。

彼女、行動力に溢れてるなぁ。奉仕部に頼りすぎともいえますが。いろはの持ってきた依頼でもなければ、奉仕部、不器用だから動き出さないしなぁ。

起爆剤として中々に有用。あ、こんな事言ってますが、一色いろはってキャラクターは結構好きです。

何のために、誰のためにするのか、という問いに「もちろん、わたしためです!」と宣言できる彼女は強い。

 

……まぁ、彼女のキャラは好きですが、この時期から唐突にこれまでやったこともないプロムを謝恩会に組み込むってのは、結構な無理難題の類なんだよなぁ……

その辺りを分かっていて、雪乃が手を貸すというのがちょっと新鮮。

スペックが高いものだから、着々と準備が進行していましたが。情報発信にSNSを活用した影響で、保護者から意見具申が出る辺り、リアルでうげぇってなりました。

代表としてやってくるのが雪乃母な辺り、容赦ないわぁ……