「私侑が好き!」
よくこの時間に生徒会室入れたな、というのは野暮ですが。
七海は侑を呼びだして。思わず駆けだして先についてる侑が可愛い。
でもそこで「話せることってまだあるのかな」とか思うあたり、まだ思考がマイナスよりで。はたして、ここからどうするのかと思ったら。
吹っ切って想いを自覚した七海先輩が強かった。凄いなぁ、勢いがある。
約束を破ったと、沈んでいる侑の好きなところを上げて。あの頃と同じじゃなくても好きだと言ってくれた。
そうして真っ向からぶつかってくれたから、侑も答えを返せたんですよね。
「わたしは 先輩がわたしの特別だって決めました」
ついにここまで来たか、と。長かったような短かったような。
あぁ、でも辿り着いたんだよな。二人は、大切なものをしっかり見つけたんだ。
いざ付き合い始めたら、七海が先輩ぶって、侑が「恋人」って言葉を使いたがるとかこれまでとは違う顔が見えたのも良かった。
あとは、修学旅行で七海に告白して振られてしまった佐伯先輩。
彼女もまたいいキャラでした。侑の教室に乗り込んで「よく伸びる……」ってやってるコマが笑えて好き。
その後連れ立って生徒会室に来た二人を見て、挙動不審になってる七海先輩が可愛い。
最終話で数年後のエピソードを入れてくれたのも、ポイント高い。
高校時代の人の前で七海先輩って呼んでる侑とか。「侑私の事「七海先輩」だって」と笑う七海が楽しそうです。……これ雑誌の時は燈子先輩になってたんだよなー確か。普段書籍化時の修正とかあまり気にしないんですが、コレは雑誌で見た時に気になってたので気付いてしまった。
閑話休題。時が流れて、変わったものがあって、変わらないものがあって。
良いお話をよんだなぁ、と余韻に浸れる魅力的な完結巻でした。