「我が槍と我が友とともに討てぬ敵など、存在しない!」
積読消化―。
天穹門と言う現象。それは、世界に「雫」を零す。
この世界の歴史において、雫は等しく侵略者であり、世界に争いを齎す存在である。
リオランド王国の騎士であるミカドは、門が開き雫がこぼれる場面に居合わせた。
そして現れたのは天高くそびえる杭。実のところ軌道エレベーターなんですが、科学が発展していない世界だと、果てが見えない理解し得ない存在なんですよね。
これまでの雫も同様に世界に異質な存在を齎したのならば。それは確かに争いが起きるだろうなぁ。
そしてミカドは、雫の出現場所で1人の少女を発見。王都に連行した。
ただ彼自身は、ある事情から蔑視されてる存在で権力もなく、しばらくは少女と引き離される事に。
持っていた知識などを総動員して、観察者として彼女を引き取る事に成功。
エチカという少女は、会話が成立する程度には穏当な関係を築けはしましたが、彼女の事情なんかを明かしてもらうには及ばず。
引き取るまでにも時間が掛かり、更には探り合いをしている間に、杭の方で動きがあって。
エチカ以外にもいた来訪者たち。彼らは情報を集め、彼らの理によって行動をして……それは、エチカとは違う道であった。
1巻まるまる壮大なプロローグって感じでしたねー。