「己の魂を、強く保て。―――決して、死ぬなよ」
積読。
異世界からの、エチカ以外の来訪者。
彼らは、リオランド王国を標的と定め、戦争の準備を始めた。
エチカは、同郷の者が和平の使者を装い王都に侵入し、騒動を起こしたこともあって、牢におくられる事に。
それは魂の双子という術式によってつながった、ミカドも同様の扱いで。
二人はそれでも諦めず、それぞれの知識をすり合わせ、抗うための刃を研ぎ続けた。
科学世界の敵対勢力も、唐突に異世界に放り出されて、資源に限りがある状況なわけで。
裏技使ったりして延命を図っていますが、タイムリミットがある状態。
だからこそ、彼らは止まらずに手を打ち続ける。
侵略の手が王都に迫りそうになって、戦力としてミカド達が駆り出される事に。
そこで、ついにミカドが切り札を切っていましたが……いやはや、とんでもない爆弾を生み出したものだ、というか。よくもそんな発想に至ったな、というか。
実際役だったわけですから先見の明はあったと言えますが。
ハァミアの儀法使うシーンとか格好良かったですけど、戦争をしている中で被害は生じて。
しかし相手の使うのは無人兵器とあって、正直リオランド王国側も戦闘員が減ってどんどん厳しくなっていくだろう、と言うのが見えて怖い。
最後に明かされたヤバめの案件もあって、お先真っ暗感が強いんですが。それでもミカドが抗っていくんですよね。主人公、って感じだ。