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「俺は、代替物である事実から逃げない。それでいいと思った。それでこの国が、平和でいられるなら、それでよかったんだ。兄上も――そう考えれば、よかったのに」

 

内乱終結巻。思ったよりも大分早かったなぁ。

それを言ったら、別行動していたリセリナとの合流も3巻後半に果たしているわけですが。

彼女が協力してくれたおかげで、敵の意表を付けた部分もあっての速攻。

途中、クラウスの策略にハマってましたけど、そこから諦めずに進むあたりがフェリオだよなぁ。

 

少数で動く必要があったからと言って、最終的に単身でレージクの前に立ってるのには笑った。王子、行動力がありすぎる問題。

その前にクラウスと対峙したとき、「この剣は、貴方を決して斬らない――」と、叱咤できる真っ直ぐさが眩しい。

 

王都で、一時誤魔化すために婚約者だと言った。そして、二度目の脱出時にフェリオがその嘘を口にしてくれた。冗談とはいえ、彼がそう言ってくれた事を喜んでいるウルクが可愛くてもう。

来訪者としての戦地でフェリオの隣にたったリセリナも可愛いですけどねー。

鈍感な王子を交えた三角関係要素も、中々見ていて楽しいです。