「危ないから駄目だって、何度も言おうと思ったけれど、同時に“止めても無駄だ”っていう気がしたから。だったら、ウルクが望みを果たせるように手伝いたいって、思ったんだ」
タートムとの交渉など諸々の事案の為に、ジラーハを訪れたフェリオ達。
これまでもウルクが「神姫の妹」というのは触れられてきましたが。お膝元での人気には正直驚きましたね。
いやまぁ、驚いたと言えば一般に「神託」と言われている「神姫」の選出方法でしたけど。それでいいんだ……
あとは、ウルクに内緒で父親が見合いの話を進めていたというのがまた。良かれと思って行動して嫌われるヤツだ。
記憶を失った事で一度は流れたとかで。アレが役に立つこともあるんだなぁ……
そしてついにフェリオ達と対面した神姫ノエル。ウルクの姉だけあるというか、中々強かな人で楽しかったですね。振り回される周囲は大変そうですけど。
これまで敵国として描かれてきたラトロア。
ただ、ラトロアも決して団結しているわけではなく。元首の方針に対抗する勢力も居る。
コチラがラトロアを知らないように、彼らも東方諸国の内実を知らない。
ならば、有力者を招いて交流してみようじゃないかと、行動を起こしてみる無謀な政治家が居たのは、不幸中の幸いと言いますか。
志を同じくする人からも「本格的に処置無しの阿呆ですか」とか言われてましたが。でも、信じたいと言う彼の意思は尊いと思います。いやまぁ、中々に無茶ではありますけどね。
でも、その無茶を通して来た王弟とかが、ジラーハにはいたんだよなぁ。非公式の使者が来たタイミングが、奇蹟的です。