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「名前で呼ばれないのには慣れてるんですけど、予想外の方向過ぎて反応できないというか」
電撃文庫MAGAZINE2020年2月号掲載の短編の感想です。
4巻発売前という事もあって、別にページ割いて挿絵が掲載されていたのは嬉しかったですねー。服の色も相まって、印象変わってて絵師さんが凄い……
短編は3巻で結婚した後のエピソード。
「王妃様」と呼ばれて、一回気付かないティナーシャが新鮮でちょっと笑ってしまった。
魔女としての酷薄さも持ち合わせている彼女ですが、一個人としては抜けてる部分もありますよね……
そして王と魔女の、「周囲を困らせるな」トーク。ネタに尽きない辺りが流石としか言えない。
そして今回はルクレツィアがいい仕事してました。いやぁ、幼いティナーシャが本当に可愛くてたまらない。
記憶があるから、心が幼くとも転移出来たり力を行使できるのがまた。
退行した精神に魔女の技って一緒にしちゃいけないものでしょ……オスカーが唖然とするとか、中々ないですよ。
そこから、終盤の「私の王」と呼ぶ場面が、もう尊くて最高でしたね。
彼女にとっての唯一を見つけた魔女の在り方が好きです。
とても情が深い彼女は、魔女であるが故に一線を引いていましたが、王がその内側に入り込んだからこそ見れる姿は、愛らしい。