「幸福が完全じゃないのなら」
(略)
「そんな世界は完全じゃない。そして世界が完全じゃないのなら、そこに存在する神は万能でもなんでもない。――ただの独裁者だ」
絵は好きです。
……最初に絵の話をするあたりで察してくださいと言いますか。
絵師買いしたんですが、正直失敗したかなぁ、という感じ。
技術が発展した近未来の話で、VRゲームとかもあったりするんですが……
それが現実にまで影響を及ぼす、という流れになってきて。
記憶改編まで行えるとなってくると、場面の切り替わりが色々出てくるんですが。
……どうにも癇に障るといいますか。楽しめなかった。
1巻に色々と詰め込みすぎなんですよね。
かつて幼馴染を失ったことがきっかけでゲームから離れていた少年が主人公。
そのゲームで不敗を誇っていたが、大分離れていた彼は、現実離れした事態に遭遇する。
現実世界のはずなのに、ゲームと同じようにバトルが行われている場面に。
で、その「ゲームの裏側で展開している事実」を知り、行動を起こすことに。
男女でバトルを行っていて、女子の方と組むことになるんですが。
男子は通っている高校の副会長で、色々と仕掛けをしてくる。
それだけではなく、別の幼馴染もゲームの裏側に関与していることが発覚し。
更には「喪った幼馴染」すらなにがしか行っているらしい事実に直面したり。
自分で書いていて何を言っているのかわからない。
ゲームの裏側を知って、副会長と対峙する、ぐらいがちょうどいい塩梅だったんじゃないのかなぁ。
で、一段落してから「喪った幼馴染」が登場とかそんな感じ。
記憶改編が可能ってことで、切り替わりが多くなって、それで物語を動かしていくから、説明があちこち足りていないというか、全体的に物足りない。
2巻はおそらく手を出さないでしょう。